休む?辞める?隠す?


ん~...会社にどう報告しよう?
こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
うつで働けない時に、仕事に対してどのような選択をすればいいか
本記事で得れるもの
- 「休む、辞める、隠す」のそれぞれのメリット・デメリットが分かる
- どういったところに気を付けて今後の行動を選択すればよいか分かる
この記事を書いている私は,うつの復帰支援施設を運営しております。 これまでうつ病をはじめとした精神疾患の方の支援計画をつくってきました。 その中で患者さんの生活歴や通院などの状況を多く見てきました。 医療関係者との連携により意見交換をさせていただく機会も多いです。 また、うつ当事者をつなげるグループを運営しています。その中で多くの当事者から、出てくる悩みや経験談も聞いてきました。 こういった経験を元に多くの方のためになる記事を書きたいと思っています。 個人的見解ではなく、専門家や専門機関の情報を参考にさせて頂いています。
読者さんへのメッセージ
本記事は、憂鬱な感情が続いたり、今まで楽しかったことが楽しめなくなったなどの症状から、うつ病かもしれないと不安を持たれている方に向けて書いています。
この記事を読むことで、次にとる行動の選択肢が増えたり、早い段階で治療につながることを願っています。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
休む?辞める?隠す?どれを選べばいい?
休むと出世が遅れそうだし、辞めるのはちょっと…
生活もあるし隠す?でも体力もつかな…
「休む、辞める、隠す」いったい何を選べばいいんだろうか
うつになり、働けそうにない状況で
今後、仕事はどうすればいいのでしょうか。
まずは、「休む、辞める、隠す」といった選択肢のメリットデメリットを見ていきましょう。
休む?辞める?隠す?それぞれのメリットとデメリット
それぞれにメリットデメリットがありますが、
まずは表で確認してみましょう
| メリット | デメリット | |
| 休む | 仕事を辞めないで済む | 復帰の期間などがあり、 焦りがでやすい |
| 辞める | 療養に集中できる | 職を失う事により、 将来の不安がでる |
| 隠す | 隠し通せれば出世に響かない | 我慢することになり、 症状が悪化する可能性が高い |
※他にも職種や、立場などで様々なメリット・デメリットが考えられます
次にこのメリット・デメリットを踏まえたうえでどのような順序で選択していくがいいのか
見ていきましょう。
選択肢から考えていく順序
「休む・辞める・隠す」といった選択肢から
どのように考えていくか、
一つのガイドラインとして説明していきます。
①辞めるは最後の選択
結論から言うと特殊なケースでない限り、
すぐに退職することは避けましょう
うつ病の症状の一つに
「自分自身や置かれている環境に対して、より否定的に考えてしまう」
というものがあります。
症状が重い時に大事な判断はしないというのが大切です。

通常は取り消すことができませんから、
ほかの選択肢を選びましょう
②休む?それとも隠す?を考える
すぐに退職しないとなると、
次に考えるのは
- 休む
- 隠して働く
多くの方が
「我慢して働き続けるという選択肢しかない」
と考えがちですが、
大切なのは職場に伝えることです。
この時、隠して働こうと考える方の心理は
「ここで休んだら出世コースから外れてしまう」
「職場に迷惑をかけたくない」
といったものです








症状が悪化により起こる問題を把握することが大切です
ここで考えていただきたい選択肢は
次の2つ
- 勤務時間の短縮や、残業制限などの配慮をしてもらい働く
- 休職をする
この2つです。
職場に隠すことのリスク
結論から言って、
職場に隠すことはリスクが大きい為、
おすすめできません。
隠すという選択は、
一時的にうまくやり過ごせるかもしれませんが、
症状の悪化を防ぐことは難しいです
症状が悪化し、
次第にミスが増えるなど、職場に迷惑がかかる事態になると、
症状を隠すことも難しくなるでしょう。
隠して働いていたことが後々ばれると、
あなたの信用を下げる要因にもなります。
隠して働きながら回復に向かえばいいのですが、
仕事面、健康面の両方にリスクが大きく
おすすめはできません。








安易に自分で判断しないようにしましょう。
とにかく自分の症状について会社に報告することが大事
上司や人事担当の方と
勤務時間短縮などの働き方を見直して働けないか、
もしくは休職するかといった話し合いをするのが良いと思います。








本人の思い込みで判断せず、
主治医に判断をしてもらいましょう
③休むときにチェックしておきたいこと
休職をする場合に気になるのが
「休む期間はどうすれば良いのか?」
これについては
「会社の規則上の問題」
「症状、状況の問題」
を合わせて、総合的に判断する必要があります
会社の規則上の問題
「どの程度休める期間があるのか?」を確認しましょう
多くの会社では傷病によるお休みを「休職」と呼びますが、
休職制度は会社ごとに異なります
休職制度がない会社もあれば、
3年近く(しかも一部は有給で)休職できるような会社もあります
制度が曖昧で『交渉次第』という会社もないわけではありません








家族に代理で確認してもらうというのも一つの方法です
症状、状況の問題
症状はもちろんですが、
「うつ病にかかったのが初めてか、再発なのか」といったことも、
重要な判断材料です
休職期間の決定において
最も尊重されるべきは、主治医の意見です
症状がそれほどひどくなければ、
1カ月程度で復帰されるケースもありますが、
再発や症状が重い場合は、
すぐに判断することが難しいケースがほとんどです
ひとまず主治医の指示に基づいて1~3か月ほど休職し、
その後は状態を見ながら随時延長していくというのが一般的です








主治医の意見に従いましょう
病院へ行くと「必ず休職・退職させられるのでは?」
と不安になられる方も多いです。
病院では一人一人の生活状況と合わせて、
「本当に休職すべきなのか?休職するとして、どのくらい休職した方が良いか?」
といった話から相談に乗ってもらえます。








最後に
実際は上記で説明した以外に
「経済的に休める期間」なども加味しながら、
期間を決めていくことになります
休職中は
「何とか早く元に戻ろう」と焦ってしまいがちですが、
はたして「元に戻る」で解決するでしょうか?
働き方や生き方に、無理はありませんでしたか?
休職の期間は『人生を見直す期間』です
この機会に、これからの人生をもう一度考えてみてください






