うつ病とは

うつ病は、気分が落ち込んだ状態が長い期間続き、食欲不振や疲労感、睡眠の乱れなど身体的な症状も現れる病気です。

この病気の特徴を精神症状と身体症状に分けてみましょう。

精神症状

主な精神症状には以下があります

  • 憂うつ感
  • 不安
  • 落ち着かなさ
  • 興味の喪失
  • 自責の念など

好きなこともやりたくなくなり、自分を責めることが増えることがよく見られます。

身体症状

身体症状としては、以下が挙げられます

  • 食欲の変動
  • 体重の変化
  • 疲労感
  • 不眠または過眠

これらの症状が同時に現れることがよくあり、日常生活に支障をきたすこともあります。

うつ病の原因

うつ病の原因は様々で、悲しい出来事やストレスが引き金になることもありますが、特定の原因がなくても発症することがあります。
脳内の神経伝達物質の働きが悪くなることが一因とされ、個人の気質や環境の変化も影響します。

うつ病になりやすい人は、以下の性格傾向が見られると言われています。

  • 生真面目
  • 完璧主義
  • 責任感が強い
  • 自己要求が厳しい
  • 凝り性
  • 気を遣いすぎる

しかし、これらが当てはまっていても必ずしもうつ病になるわけではなく、適切なサポートやストレス解消が重要です。

治療の段階

治療は急性期、回復期、寛解/再発予防期の3つの段階に分かれます。

1. 急性期

  • 休養と薬物治療が中心
  • 症状の軽快を目指す
  • 薬物治療には個人差があり、時間がかかることも

2. 回復期

  • 症状の改善が見られるが、一進一退が続く
  • 休養と服薬を続ける必要がある
  • 焦らず、生活リズムを整えることが重要

3. 寛解/再発予防期

  • 症状が安定し社会復帰を果たす時期
  • うつ病は再発しやすいため、薬物治療を継続
  • 無理のない生活を心がけ、ストレス管理が重要

最後に

うつ病の方が仕事をする際には、就労移行支援などが役立ちます。
これらの支援機関は障害のある方が働くためのサポートを提供しており、適切な仕事や働き方を見つける手助けをしています。
就労で悩まれている方は一度ご検討してみてください。