病院の選び方


どうやって選べばいいの??
こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
病院の選ぶポイントや気を付けておきたいポイントが分かります。
本記事で得れるもの
- うつに関係する「科」の特徴を知れる
- 病院とクリニック、それぞれのメリット・デメリットを知れる
- 選ぶ際の3つのポイントを知れる
この記事を書いている僕は、、メンタル疾患の支援者として働いています。
メンタル疾患の方の支援計画をつくってきました。
その中で患者さんの生活歴や通院などの状況を多く見てきました。
医療関係者との連携により意見交換をさせていただく機会も多いです。
また、うつ当事者をつなげるグループを運営しています。その中で多くの当事者から、出てくる悩みや経験談も聞いてきました。
こういった経験を元に多くの方のためになる記事を書きたいと思っています。
個人的見解ではなく、専門家や専門機関の情報を参考にさせて頂いています。
読者さんへのメッセージ
本記事は、憂鬱な感情が続いたり、今まで楽しかったことが楽しめなくなったなどの症状から、うつ病かもしれないと不安を持たれている方に向けて書いています。
病院へ行ったほうがいいのか悩まれている方も多いかと思います。
ニュースでは精神病院での虐待などマイナスのイメージを抱いてしまう方も多いと思います。また、他の科と違い今まで行ったことがないことで不安を感じられる方も多いかと思います。
この記事を読むことで少しでも不安が減り、早い段階で治療につながることを願っています。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
うつになったら何科に行けばいいの?
「うつかも?」と思い、まず初めに頭に浮かぶ病院と言えば、
「精神科」や「メンタルクリニック」などではないでしょうか?
「実際違いはあるのか?」と思われる方も多いのではないでしょうか、
ここは多くの方が疑問に思うところです。
普段あまり馴染みのない科だからこそ不安もありますよね。
今から説明していきます。
科の種類を紹介
うつ病などの精神(メンタル)面の治療として診察をしてもらう「科」は、
主に次の5つになります。
- 精神科
- 精神神経科
- 心療内科
- 神経科
- メンタルヘルス科
いろんな呼び方がありますが、
いずれも「精神(メンタル)の病気」を診察しており、
診察の内容に大きな違いはありません
ただし、一部の心療内科には、
「体の病気」を中心に診ているところもありますので、
事前にホームページや電話で確認しておくと安心です

どんなことをするの?
精神(メンタル)の病気を取り扱う診療においては、
まず問診が行われます。
単に症状や状態について聞くだけではなく、
現在のお仕事や生活環境、家族の状況、周囲の人間関係などを聞き取りします。
正確な診断を下すために、
一人一人の環境全体を把握しなければなりません。
問診後の治療は、主に薬物療法と精神療法が行われます。
治療は病院の規模であったり、専門性によって多少変わってきます。
初診の流れ
多くの病院では、
以下の流れで初診が行われます。
- 予約(ホームページより、または電話)
- 来院
- 問診票記入
- 診療
- 会計
※症状または病院によって心理検査やカウンセリングがある場合もあります。



ですが、病院側もそういった方を想定してあることがほとんどなので、
少しだけ勇気を出して問い合わせてみましょう。
どのくらいお金かかるの?
具体的な料金は症状や病院によって異なりますので、
予約の際に金額の目安を聞いておくと不安は軽減されます。
一般的に医療費の自己負担額は3割ですが、
医療費の自己負担額が1割まで軽減する
「自立支援医療制度」という公的な制度があります。
クリニックか病院か?
何かに行けばいいか分かったら、
次に知っていただきたいのが「クリニックってなに?」というところです。
正直、あまり気にしていない方も多いと思います。
どちらが良いというわけではなく、そこに優劣はないのですが、
それぞれに違いはあるので、知っておくことでより自分にあったものを選ぶことができます。
クリニックと病院の違い
それでは「クリニック」と「病院」の違いについて、
表にまとめたので見ていきましょう。
| 病院 | クリニック | |
| 設立・開業の数 | 少ない | 多い |
| 医師の数 | 多い | 少ない |
| 待ち時間(会計まで) | 長い | 短い |
| 診察日 | 外来は平日のみ | 平日夕方・土日などもある |
| 入院できるか? | できる | できない |
※上記の表は一般的なものであり、それぞれの病院やクリニックによって違います。
あくまでも選ぶ際の目安としてお考えください。
クリニックと病院の違いを簡単にいうと
「入院ができるか、できないか」です
入院できる=病院
入院できない=クリニック
ですが、
規模の大きさによって、上記の表のような違いが出てくるので参考までに。
次にそれぞれのメリットを見ていきましょう
クリニックのメリット
- 設立の数が多く、選べる
- 会計までの時間が短い(一般的に)
などがあります
病院のメリット
- 複数の医師や看護師がいることで、仮に主治医と合わないと思っても他に相談できる
- 調子が悪い時に紹介状なしで入院できる
などがあります
それぞれのデメリット
メリットの逆がそのままデメリットになります。
ただ、一概に言えることではなく、それぞれのクリニックや病院で規模や特徴も違うので、
「病院=待ち時間が長い」とか「クリニック=合わない先生だと困る」というわけでもないです。
なので、デメリットをあまり気にしすぎるのではなく、それぞれのメリットを見て「自分が重要視したいのはこっちだな」という選び方がいいかと思います
病院なら精神科病院?総合病院?
次に病院を選ぶ際の選択肢として、
精神科だけが入っている単科病院と、様々な科が入っている総合病院があります。
ここでは簡単にそれぞれのメリットを説明していきます。
精神科病院のメリット
さまざまな心の病気を診察しており、
より専門的な治療が受けられる場合があります
総合病院のメリット
一つの病院に複数の科が入っていることで、
心の病気だけでなく、他の科と連携して体の治療もできるメリットがあります。
うつ病では身体の痛みなどもでてきます。
身体の痛みで不安があるときに、他の科で診てもらえるというのは不安の軽減にもつながりますので、大きなメリットの一つです。
おさえておきたい選ぶ際の3つのポイント
ここまでうつ病で診察をしてもらう「科」についてと、
「クリニックと病院の違い」についてみてもらいました。
ここではそれぞれを知ってもらったうえで、
「実際にどういったポイントを考えながら選んでいけばいいのか」というのを説明をしてきます。
選ぶポイント3つ
- 通いやすさ
- 治療内容
- 医師との相性
①通いやすさ
うつ病になると、月に一回くらいのペースで通院する方が多いです。
この一回を負担に感じる方も多く、通いやすさというのはとても重要な項目です。
通いやすさを見るうえで、大切な3つ
- 自宅や職場から通いやすい距離であるか?
- 診療している曜日は?
- 診療時間は?
①自宅や職場から通いやすい距離であるか?
自宅療養をされている方であれば、自宅からの距離。
働かれている方で職場から通院されるのであれば職場からの距離など、
通院をする際のパターンを想定して場所を選ぶことは大切なことです。
②診療している曜日は?
自分が通院しやすい曜日に、診療をしているのかどうかは確かめておく必要があります。
特に休職をしている方は、復帰後も定期的に通院が必要になる可能性が十分にあります。
その際、職場の理解があることが一番ですが、なるべく業務に支障をださない通院のカタチを組めるのであれば、職場も助かります。
また、気兼ねなく通院できることはストレスにならない環境づくりという点でも、
大切なことです。
③診療時間は?
休みの日に通院という方が多いですが、夕方の仕事帰りに合わせて診療しているところもあります。
また、曜日によって午前中のみなどもありますので、自分の通院スタイルを考えたうえで「その時間に診療をしているか?」を調べておくことをおすすめします。



②治療内容
通常の診察とお薬での治療が一般的です
その他に、
- 心理検査
- カウンセリング
- デイケアなどの集団プログラム
を受けられるところもあります。



③医師との相性
はっきり言って、
診察を受けていない時点で、医師との相性を見極めるのは不可能です。
じゃあなんでこの項目がポイントになるかというと、
治療を行っていく際に多くの方が悩む項目が、この医師との相性だからです。
合わないと感じることで、「この治療を続けて大丈夫だろうか」という不安につながっていく方が本当に多いです。
今はホームページでどんな医師が在籍しているのか、知ることもできます。
あくまでも、文面や写真でしかわからない情報ではありますが、
そこには医師の想いであったり、今まで学んできた経歴などが載っていたりします。
少しでも自分に合った治療につなげるためにも、
ポイントの一つとして参考にしてみてください。
信頼できる先生を見つけることは大切ですが、
ドクターショッピング(次から次へと病院や主治医を変えること)にならないように気を付けましょう。
全ての希望がかなう医療機関を見つけるのはなかなか難しいことですが、
ご自身が重視するポイントを優先して選びましょう
あとがき
それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介してきましたが、
それでも病院に行くことへの不安はあると思います。
そんなこと言ってもネットでいろんな悪い情報が出回っている。
虐待や身体拘束なんてニュースもある。
実際にこう言った声は多いです。
確かに全ての病院が治療に対して真剣に取り組んでいるという保証はできません。
ニュースでも取り上げられていることは重々承知しております。
ただ、真剣に病気を治すことと向き合っておられる医療従事者の方々のほうが、
圧倒的に多いということは知っておいて頂きたい。
一部の不正をされている方々ばかりがニュースに取り上げられて、
真剣に患者さんと向き合っておられる方々が、
取り上げられないという事実も知っていただきたい。
今は2012年に日本うつ病学会が定めた薬物療法ガイドラインや
2016年から厚生労働省によるガイドラインを外れた医療機関への保険点数の減点などにより、薬の出し方などガイドラインから大きく外れる診療はなくなりました
なので、必要以上に怖がらず早く医療に繋がることを願っています。






