うつ病、チェック項目と相談窓口まとめ


だれに相談したらよかと?
といった疑問に答えます
本記事のテーマ
【診断は受けていないけれど、うつ病かもと思う人向け】
うつ病かもと心配な人が、次にとるべき行動が分かる
本記事で得れるもの
- 簡易セルフチェックで自分を知れる
- 相談窓口まとめで相談先を知れる
- 次とるべき行動を知れる
この記事を書いている僕は、メンタル疾患の支援者として働いています。
メンタル疾患の方の支援計画をつくってきました。
その中で患者さんの生活歴や通院などの状況を多く見てきました。
医療関係者との連携により意見交換をさせていただく機会も多いです。
また、うつ当事者をつなげるグループを運営しています。その中で多くの当事者から、出てくる悩みや経験談も聞いてきました。
こういった経験を元に多くの方のためになる記事を書きたいと思っています。
個人的見解ではなく、専門家や専門機関の情報を参考にさせて頂いています。
読者さんへのメッセージ
本記事は、憂鬱な感情が続いたり、今まで楽しかったことが楽しめなくなったなどの症状から、うつ病かもしれないと不安を持たれている方に向けて書いています。
この記事を読むことで少しでも不安が減ったり、早い段階で治療につながることを願っています。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
簡易チェック表でセルフチェック
「なんだか最近、趣味が楽しく感じなくなった」
「朝起きれなくなった」
「うつ病ってテレビとかで聞いたことあるけど、自分もうつ病なんじゃないかな?」
という方は一度セルフチェックをしてみましょう
でも、その前にそもそもうつ病とはどんな病気なのかを簡単に説明していきます
うつ病とは
うつ病は気分の落ちこみが長いあいだ続き、
日常生活にも支障をきたすようになる病気です
多くの方が心の病気だと思われていますが、
うつ病は脳の病気です
目に見えない病気であるが故に
「根性が足りない」や「甘えている」などといった
偏見が多いことが問題になっています









ですが、うつ病は時間がたっても落ち込みが長いあいだ続きます
うつ病をセルフチェックで確認
それではうつ病のセルフチェックです
下記の9つの項目で自分の今の状態に当てはまるものをチェックしていきましょう
①ほとんど毎日、ほとんど一日中、悲しく、落ち込んでいる
②何に対しても興味や喜びを感じなくなった









うつ病ではありません
↓ ①と②にチェックが入った方は下の項目へ
③食欲が極端に減少、または増加している
④眠れない、または寝すぎてしまう
⑤焦っている、または反応が鈍る、感じない
⑥とても疲れやすく、やる気も出ない、おっくうになる
⑦自分は価値のない人間だと思う。異常に自分を責める
⑧頭がはたらかない、決められない。仕事の能率が落ちる
⑨死にたくなる。その行為を起こす。
1と2が当てはまった上で、+3つ計5項目以上が、
2週間以上続く場合はうつの可能性があります









DSM-5のうつ病診断基準より一部参考









うつ病による変化を知ろう
セルフチェックはいかがでしたか?
うつ病が悪化していくと次第に身体や思考などに変化が現れてきます。
そして、悪化を放っておくと亡くなる方もいる病気です。
早く症状に気付くためにも、
うつ病による変化について見ていきましょう
1身体に変化がでてくる
体にでる症状としては
- 食欲がない
- 体がだるい
- 疲れやすい
- 性欲がない
- 頭、肩、背中が痛い
- 口が渇く
- 体重の増減
- 眠れない
- 朝起きられない
などの症状があります
身体症状から始まるうつ病もまれではなく、
「気分の落ち込み=うつ病である」といった固定観念を持たないことが、
病気の早期発見につながります
2思考に変化がでてくる
感じ方、考え方に変化が出てきます
- 今まで何とも思っていなかったことが気になって落ち込んでしまう
- 判断を焦ってしまう
- 自分は価値がないと自分を責めてしまう
- あたまがボーっとし集中力が続かない
3表情や行動の変化がでてくる
表情や行動に変化がでてくると、
まわりの人からも変わったことが分かるようになってきます
他人から分かる変化として
- 元気がなく表情が暗い
- 涙もろい
- 反応が遅い
- 遅刻が多くなる
- ミスが目立つ
といったものが挙げられます









身近な家族や友人、職場の同僚などがこのような変化に気づいた場合は、さりげなく本人に話を聞いてみましょう
4自殺願望の出現
うつ病は亡くなる方も多い病気です
放っておくと自殺願望(自殺念慮)がでてきます
自殺願望が強くなり、
安全に注意が払えなくなると
自殺行為をしてしまう方もおられます
自殺願望の出現の段階になると、
一人ではどうにもできないため、
他人の力を借りて、休養を取る必要があります
自殺未遂をした人が、うつ状態から脱出した後、
自分でも、なぜ自殺行動をしたのか理解できないという証言もあります
なので、早い段階で気づくことが何より大切になります











風邪のように誰でもかかる病気という意味で使われたのが始まりですが、風のようにすぐ治ると間違った解釈がされる言葉でもあります
とるべき行動
セルフチェックで「うつ病かも」と思い当たる場合は、
早めに病院への受診をおすすめしています。
とるべき行動
- 病院受診
- 相談窓口へ相談
相談窓口については事項で説明しています
この項目では病院受診の理由を説明していきます
うつ病っぽいなら病院へ行く3つの理由
- 早めに治療を始めることが回復につながる
- セルフチェックでの診断は確かではない
- 後々経済的な支援制度を受ける場合に受診が大切になる
①早めに治療を始めることが回復につながる
うつ病は、
出来るだけ早く治療を開始することにより、状態を改善しやすくなってきます。
しかし、
それは軽度の段階で、
しっかりとした休養や治療を受けた場合です
「大丈夫だろう」と放っておいたら、
もちろん悪化した分、治るまでの期間というのは長くなりますが、
それ以上に自殺願望の出現があります
また悪化すると、
治療期間が長いこともあり、
しっかりと治っていない状態で社会復帰する方も多く、
再発する方も少なくありません
うつ病は再発しやすく、慢性化することも多々あります。
うつ病からの回復後に、また再発する確率は、
1回目 約60%
2回目 約70%
3回目 約90%
と報告されており、
再発を繰り返すごとに再発率は上がりっていきます
参考:厚生労働省
この再発を繰り返さないためにも一回目でしっかりと治すこと。
そして、何より軽度の段階で治療を開始することが重要になってきます
②セルフチェックでの診断は確かではない
セルフチェックはあくまでも気づくきっかけであり、
「当てはまる項目はあるけど大丈夫かな」と自己判断できるものではありません
また、医師でないと判断するのが難しい類似した疾患も存在します
不安が少しでもあるなら、通院もしくは相談窓口に連絡をしましょう
③後々経済的な支援を受ける場合に受診が大切になる
体調悪化により会社を休まなくてはならなくなった時、
働けなかった期間や症状によって経済的な支援を受けることができます
そして、支援を受けるのに必要なのが病院受診になってきます
傷病手当金や労災保険の申請に必要となるものとして医師の診断書
また、経済的支援の一つ障害年金では初診日から一定の期間を過ぎていることが支給の条件になっています
支援を受ける受けないは個人の自由ですが、
治療と同じくらいお金の悩みというのは回復に大切な要素です
後々の人生の選択肢を増やすためにも受診をおすすめします












どこに相談したらいいの?相談窓口まとめ
いきなり病院への通院が不安という方は、
次の相談窓口まで相談してみてください。
専門のスタッフが親身に相談にのってくださいます。
| 窓口のある機関 | 内容 | 補足 |
| 保健所 | 地域住民の心や身体の健康について相談に乗ってくれます。 | 保健所管轄区域案内 |
| 精神保健福祉センター | こころの健康・精神科医療・社会復帰など、精神保健福祉全般の相談を行っています。 | 全国の精神保健福祉センター一覧 |
| 無料電話相談 働く人の悩みホットライン | 一般社団法人日本産業カウンセラー協会による電話相談窓口。 | 働く人の悩みホットライン |
| 働く人の「こころの耳電話相談」 | 厚生労働省による窓口。 | こころの耳-働く人のメンタルヘルス |
| こころの健康相談 | 厚生労働省による窓口。 | こころの健康相談統一ダイヤル |
| よりそいホットライン | 一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営しています。 | よりそいホットライン |









そこから様々な関係機関につながれると思います
まとめ
うつ病は身近な病気であり、
その患者数は、日本で100万人を超えると報告されています
15人に1人が一生のうちに経験する病気だそうです
チェックをしてみて、「うつ病かもしれない」という不安があれば相談窓口に相談してみる。
または実際に通院してみてはっきりとした診断を受けることが重要です。
先延ばしにすることは不安が大きくなるだけでなく、
症状の悪化や回復の困難につながるので、早めに通院をしましょう。






