コーピングリストとは
コーピングリストとは、ストレスを感じたときの対処法や工夫をまとめたリストのことで、
簡単に言えば、ストレスと上手につきあうための便利なツールです。
ストレスを感じたとき、どうやって対処したらいいか考えたり、工夫したりすることを「コーピング」といい、
この言葉はアメリカの心理学者ラザルスが考案して、メンタルヘルスの言葉として使われています。
「coping」って英語で、「対処する」って意味です。
コーピングといっても多くの意味を持っていますが、今回はUTUWAでも取り入れている。コーピングリスト(ストレス解消型)について書いていきます。
コーピングリスト(ストレス解消型)
ストレス解消型には、ストレッサー(ストレスの原因)を感じた後、ストレスを外に出して発散させる方法があります。
例えば、「失恋したから友達と飲みに行く」や「人間関係に疲れたから旅行する」などがあります。
これは「気晴らし型」と「リラクゼーション型」の2つに分かれます。
どちらもストレスを発散させることが特徴で、それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
気晴らし型
気分転換を図ってストレスを解消する方法です。
日常生活で継続しやすくて手軽な方法が良いです。
例えば、友達と食事やカラオケを楽しむ、温泉や国内旅行でリフレッシュする、適度な運動で気分転換することが挙げられます。
リラクゼーション型
心身がリラックスできる状態で、緊張を和らげる方法です。
自分がリラックスできる環境を考えましょう。
お風呂に入って疲れを癒す、寝る前にアロマでリラックス、ヨガや瞑想で自律神経のバランスを整えるなどがあります。
コーピングリストをつくるメリット
コーピングリストを作るメリットは、自分がイライラやストレスと向き合う時に、どんな方法が効果的かを整理しておけることです。
いくつかのメリットを紹介します。
①自分を知る手助け
リストをつくると、自分の感情や反応がわかりやすくなります。
自分と向き合う時間はとても大切です。
②良い対処法の見つけやすさ
いくつかの対処法をリストアップすることで、自分に合った効果的な方法を見つけやすくなります。
③すぐに思い出せる
体調が悪い時やストレスを感じている時は視野が狭くなりやすい状況にあります。
知るだけでなく、リストがあれば、ストレスが来た時にすぐに適切な対処法を思い出しやすくなります。
④良い習慣のはぐくみ
コーピングをリストにすることで、良い習慣につながるキッカケになります。
普段から意識できると、ストレスをため込む前に解消できる習慣になっていきます。
⑤友達や家族とのシェア
リストを共有することで、周りの人がサポートしやすくなります。また、他の人のアイデアも取り入れられます。
コーピングリストを作るポイント
コーピングリストを作る際のポイントはいくつかありますので紹介していきます。
①継続するためのルールを守る
- 時間やお金をかけすぎない
- 無理なことは避け、健康や人間関係に悪影響を与えない
- 実行した結果、後悔しない
- 人を巻き込まない(助け合う関係であればよい)
②行動と認知のバランスをとる
- 行動と考えることのバランスが大切
- 具体的な方法を考えてリストに書く
行動と認知のコーピング例を参考にのせておきます。
バランスの取れたコーピングを意識して作成してみてください。
すぐに確認できるようにしておく
- リストをスマホや手帳にメモしておく
- ストレスが来た時に素早く対処できるようにする
使いたいときに使えるようにすることはとても重要なことです。
自分に合った方法でいつでも見れるようにして、実践で使えるようにしましょう。
リストの実践を楽しむ
- ゲームのように楽しんで実践する
- 続けるとストレス耐性がつく
最後に
自分を否定せずにストレスを受け入れ、コーピングリストを見て気楽にストレスと向き合っていきましょう。
リスト作成はやってみると楽しい作業です。
是非、取り組んでみてください。